水飴の豆知識

水飴あれこれ

水飴は、米やじゃがいも、トウモロコシなどの穀類に含まれる「デンプン」を利用して作られています。
蜂蜜や砂糖などのように、もともと自然界に存在するときから甘いものとは、ちょっと違います。

デンプンは、「ブドウ糖」という甘味が並んだ構造をしていて、それを小さな形に分ける（分解する）ことでより強い甘みを作り出すことができ、こうして出来たのが水飴なのです。
（米屋のちょっと一言・・・「ご飯は、噛めば噛むほど甘くなる」というのは、米にデンプンが含まれているからなんですよ♪）

水飴は、砂糖に比べると甘みが強くありませんが、ほどよい上品な甘さを生かして、和菓子分野ではあん・羊羹・飴細工などに用いられています。
商品につやを与えたり、防腐の効果もあるとっても便利な食材なんですよ。

昭和中期頃まで、盛んに行われていた紙芝居には、この水飴がつきもので、子供たちが大喜びでおやつとして食べていました。
今では、様々な甘いお菓子が世に溢れていて、中々一般家庭ではおやつに出づらくなった水飴ですが、ほっと落ち着くような、やさしい甘さを、現代の子供たちにも是非味わってみて欲しいものです。